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2025年度「第10回 保井コノ賞」選考結果報告

2026年2月19日更新

保井コノ賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 近藤 敏啓

第10回保井コノ賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を保井コノ賞候補者として本学学長に推薦し了承を得ました。
 「保井コノ賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください
お茶の水女子大学賞「保井コノ賞」

保井コノ賞

大谷 美沙都 氏
(東京大学大学院理学系研究科 教授)

業績「植物細胞の機能性発現制御機構に関する研究」

 大谷氏は、植物細胞の機能性発現制御機構の解明に取り組み、以下の2つの点について顕著な成果をあげています。第一に、植物に特徴的な性質であり、その高い器官再生能力の基盤である「分化全能性」が真核細胞生物における遺伝子転写後の発現制御の重要なステップであるpre-mRNAスプライジングおよびRNA分解によって支えられていることを明らかにしました。第二に、陸上植物にとって生存に必須である通水細胞の分化機構についての研究から、通水細胞分化のマスター制御転写因子であるVNSファミリーを起点とした転写制御ネットワークが、幅広い陸上植物種の通水細胞分化に共通することを明らかにしました。これらは、植物細胞の機能性制御研究の最先端に位置する内容であり、大谷氏の高い独創性によって、成し遂げられたものです。
 以上のことから、本選考委員会は大谷氏の顕著な業績は保井コノ賞を授賞するに相応しいものであると判断しました。

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