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2025年度「第13回 湯浅年子賞」選考結果報告

2026年2月19日更新

湯浅年子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 近藤 敏啓

第13回湯浅年子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を湯浅年子賞「金賞」及び「銀賞」候補者として本学学長に推薦し了承を得ました。
「湯浅年子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください
お茶の水女子大学賞「湯浅年子賞」

湯浅年子賞 金賞

成木 恵 氏
(京都大学大学院理学研究科 教授)

業績「高密度におけるハドロン質量スペクトルの研究」

 成木氏は、それまで理論研究が先行していたクォークの世界において、種々の現象を実験的に証明することを目指しています。成木氏は博士論文において、ベクトル中間子と言われるρおよびω中間子の質量スペクトルが原子核中で変化し、その中心質量が低質量側にシフトすることを発見しました。この実験は、論文発表から20年経った現在に至るまで世界中の研究者が追試を試みているものの成功例がないほど、高度かつ困難なものです。そこで成木氏は自ら東海J-PARCにおける追試実験にのぞみ、すでにωおよびφ中間子双方の電子対崩壊を捉え、質量スペクトルが見えるところまで至っています。成木氏は東海J-PARCのビームライン建設にも携わり、国内最高エネルギーの陽子の取り出しに成功しました。成木氏が建設したビームラインでは、様々なクォークの複合粒子であるハドロンの質量スペクトル計測が可能であり、成木氏が将来的なハドロン分光研究の基盤を築いたと言えます。さらに、成木氏はこの分野の理論研究も牽引しており、最近では中間子が崩壊する際の原子核密度の時間発展や中間子の核内飛程を時間的に追跡する計算を可能としました。この理論結果は、あらためて氏のJ-PARCでの実験の必要性を強く示したものと言えます。
 以上のことから、本選考委員会は成木氏の顕著な業績は湯浅年子賞「金賞」を授賞するに相応しいものであると判断しました。

湯浅年子賞 銀賞

谷 茉莉 氏
(京都大学大学院理学研究科 助教)

業績「ソフトマターのマクロな現象の物理に対する実験的?理論的研究」

 谷氏が研究している「ソフトマター」という分野は、物性物理学分野の中でも比較的新しい分野である一方、我々の身の回りの物質の多くはソフトマターと言っても過言ではなく、身近に見られるソフトマターの現象や性質、法則性を発見し、メカニズムの解明や普遍性を見出す分野です。谷氏はこれまで、フナムシの脚の上の微細構造にヒントを得た実験と理論の両面からテクスチャー表面の濡れ性の研究、実験?理論?数値シミュレーションによる朝顔の蔓のような「ひも」の物体への巻き付きパターンや巻き付き間隔の研究、弾性体のシートに切り込みを多数入れた「切り紙」シートを用いた望みの三次元形状を実現する実験?理論研究、さらには鉛直壁に吹きつけた泡沫から液体がちぎれるメカニズムの研究など、我々が日常的に目にしている自然現象を題材にして、そこに潜む物理法則とそのメカニズム解明してきました。これらの研究は国内外での多くの研究機関において実施されたもので、谷氏の高い独創性ととともに高い国際的コミュニケーション力を表しており、今後の谷氏のグローバルな活躍が期待されます。
 以上のことから、本選考委員会は谷氏の顕著な業績は湯浅年子賞「銀賞」を授賞するに相応しいものであると判断しました。

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