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2024年2月15日更新
2月13日(火曜日)、お茶の水女子大学賞各賞(黒田チカ賞、保井コノ賞、小泉郁子賞、辻村みちよ賞)の授賞式を本学国際交流留学生プラザにて開催しました。
黒田チカ賞は、天然色素の構造について長年にわたって優れた研究を行い女性化学者として活躍した黒田チカ博士を称えて自然科学関係の女性研究者に対する顕彰のために化学科の前田候子元教授からのご寄附を基に設立された賞で、第9回黒田チカ賞は、吉川晶子氏(東邦大学薬学部 助教)の「結晶中の分子間相互作用がもたらす結晶物性の制御およびそのメカニズムの解明」に贈られました。
保井コノ賞は、日本の生物科学の黎明期から革新的な研究を展開するとともに本学及びその前身校において数多くの女子学生を育て日本初の女性理学博士となった保井コノ博士を称えて設立された賞で、第8回保井コノ賞は、細島頌子氏(名古屋工業大学大学院 工学研究科 特任助教)の「イオン輸送性ロドプシンの電気生理学研究」に贈られました。
小泉郁子賞は、本学卒業後アメリカに留学し『男女共学論』を著すなどの社会的活動を通じて女性の権利向上を広く訴えるとともに日中教育文化交流に尽力し戦後は桜美林学園の創設発展に貢献した小泉郁子博士を称えて設立された賞で、第8回小泉郁子賞は、関典子氏(神戸大学国際人間科学部?神戸大学大学院人間発達環境学研究科 准教授)の「踊るキュレーターとしての舞踊芸術の多元的な普及活動」に贈られました。
辻村みちよ賞は、本学卒業後数多くの女子学生を育て茶の成分について長年にわたって優れた研究を行い日本初の女性農学博士として活躍した辻村みちよ博士の功績を称えるため設立された賞で、第8回辻村みちよ賞は宮川智美氏(独立行政法人国立美術館 京都国立近代美術館 研究員)の「アートと生活に関する優れた研究成果と学芸員としての顕著な展示活動」に贈られました。
湯浅年子賞は、優れた原子核の実験的研究を行い国際的に活躍した女性自然科学者湯浅年子博士を称えて設立された賞で、今年度は該当者がいませんでした。
授賞式では、受賞者の方々や大学役員のみならず、各賞にゆかりのある方、受賞者の関係者の方にもご列席いただきました。佐々木泰子学長から賞状と副賞の盾が授与され、祝辞が述べられました。また、各受賞者から喜びの声、抱負などが述べられた後、受賞に関する研究発表をしていただきました。
本学は今後もこれまでに築かれた歴史と伝統を基盤として、広い視野と豊かな感性をもち、未来を見据えて邁進する女性研究者の支援や顕彰に引き続き取り組んで参ります。