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2010年7月5日更新
人文系、社会科学系の国立大学長が、共通する課題について語り合うとともに、親睦を深めることを目的とする人文?社会科学系学長懇談会が、6月29日、当番校であるお茶の水女子大学で開催されました。今回で第33回となります。
懇談会には、人文?社会科学系の学長17名(うち、1名は代理)が出席し、昼食を囲んでの懇談の後、コーヒーを片手に学生たちが気軽に談笑できる場として附属図書館に設置された「キャリア?カフェ」に場を移し、ユーモアあふれる語り口で知られる哲学者?土屋賢二お茶の水女子大学名誉教授による「人文科学を教える難しさ」と題した講演懇談会が行われました。土屋名誉教授は、人文科学教育の必要性を説明することは自然科学などと比較して非常に困難であるが、「常識を疑う精神を持たせること」「想定しない事態に対応する力を養うこと」が人文科学教育の重要な役割である、と述べ、出席者の賛同の元、懇談が行われました。一行は、その後、我が国最古の幼稚園であり、また、登録有形文化財に指定されている附属幼稚園や、同じく登録有形文化財である大学本館内の徽音堂(きいんどう)、歴史資料館等を見学し、和やかな中にも実りのある懇談会を終えました。