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国際日本学シンポジウム「ファン?ゴッホと日本」が朝日新聞で紹介されました

2011年8月4日更新

本学比較日本学教育研究センターが7月10日(日)に開催した国際日本学シンポジウム「ファン?ゴッホと日本 -ガシェ芳名録紹介本をめぐって-」が、8月2日付の朝日新聞(朝刊)で紹介されました。
 当日は、パリ?ギメ美術館の尾本圭子館長付顧問が、ゴッホの友人で作品の蒐集家でもあった医師ガシェの芳名録について講演を行いました。芳名録によると、1922年から39年にかけてガシェ家を訪れた日本の画家、彫刻家、文学者は約250名余にのぼり、日本におけるゴッホ熱の高さを示しています。
 シンポジウムでは、木下長宏元横浜国立大学教授、圀府寺司大阪大学大学院教授、田中淳東京文化財研究所企画情報部長、稲賀繁美国際日本文化研究センター教授らが、ゴッホと日本の関係について、歴史的、現代的、そして比較研究的視点から取り上げ、「ゴッホ研究の論客たちが人気の秘密や現代的な読み解きについて、刺激的な持論や仮説を交わした」(朝日新聞?大西若人編集委員)と専門的に高く評価されました。
 ゴッホが、浮世絵を通して、日本や日本人を理想化したのと同様に、日本人の芸術家、思想家、作家は、ゴッホの作品の中に認められる、西洋人芸術家のものの見方、人格、人生、その向こうにある近代的な芸術創造の理想と要求のシンボル、あるいはモデルを追い求めたのでした。ゴッホを通じて、日本と西欧の文化交流に新しい光を当てることができました。

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