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2014年6月18日更新
本学の女性リーダー育成事業の一環として、2014年6月11日に公開連続講演会「リーダーシップ論」を開催しました。第8回となる今回は、講演者に野村浩子氏(淑徳大学教授、元日経BP社「日経マネー」副編集長)をお招きし、「メディアにみる女性リーダーの変遷」というテーマでお話しいただきました。
ご講演では、日本の1980年代後半から現在まで社会経済状況の変化とそれぞれの時期に「女性リーダー」と呼ばれた人々の活躍と発言について年月をおって紹介されました。男女雇用機会均等法以前にメディアに登場した女性リーダー、例えば緒方貞子さんなどは「特別な人」と捉えられていたのに対して、現在では様々なタイプのリーダーシップを発揮する企業の管理職や南場智子さん(株式会社ディー?エヌ?エー取締役)、野尻知里さん(テルモハート株式会社会長)などの経営者がいらっしゃること。現代の女性リーダーは「ビジョンやミッションをよく部下と語る」「多様な雇用スタイルや価値観を理解」などという特徴があり、みな柔軟性に優れ高い目標を持つことを重視しているとのことでした。
これらメディアに登場する女性リーダーたちから学べることは、「行動する勇気をもつ」「共感できる仲間とつながる」「必ずしも肩書きにこだわらない」「課題解決の〈仕組み〉を作る」といったことだ、と野村氏は強調されました。その指摘は会場のお茶大生をはじめとする多くの参加者の胸に響きました。