|
|
ジェンダー 7 テクノサイエンスの ジェンダー |
クラス
|
全学科 |
履修年次 |
1 〜 4年 |
授業形態 |
講義 |
単位数 |
2.0 |
学期 |
後期 |
曜日 |
月曜 |
時限 |
3.0〜4.0 |
教室 |
共通講義棟1号館
204室 |
H奇数年度開講 |
※H23年度なし、H24,25年度開講
H26年度なし、 以降H奇数年度開講 |
|
|
ジェンダー 7 テクノサイエンスとジェンダー
舘 かおる [ジェンダー研究センター] |
|
LA科目を担当して |
ジェンダーという概念が生まれた時、生物学的性別をセックス、社会的文化的性別をジェンダーと名付けて一端区別しました。しかし、この授業は、セックスと言う概念が、如何に社会的に構築されているかという問題に焦点を当て、検討することを意図しています。科学・技術にも、常にジェンダーが関わっているのです。 LAの「文理融合」という観点に立って、セックスとジェンダーの関係を捉え直してみましょう。 |
|
学生の皆さんへ |
LAの授業を通じて、色々な事に興味を持って、自分の閾値(いきち)を上げていってください。この授業では、皆さんにレポートを書くことを推奨します。興味を持ったことを考え、調べてレポートを書くことによって、自分の認識を確かめ、深めることができます。また、「自分自身の考えていること、知ったことを相手に伝える」技能を磨くことは、人間が社会のなかで生きる力を構築することに他なりません。 |
|
コメント・写真(ウェブ世界のコミュニティの画面)提供:舘かおる教授 |
|
授業(潜入ルポ?!) |
この日は、授業の内容を振り返り、学生のレポートから、その反応や認識の変化を紹介するものでした。
1.「性、性別」と科学知・科学認識の考察―トマス・ラカーとロンダ・シービンガーのテキストから
2.「モノ」の製品化・利用と性規範の関係―生理用品を事例に―
3. インターネットの発明と情報/知の認識の変容―グーグル検索、ウェブ・コミュニティのジェンダーを事例に―
4.技術の研究現場とジェンダー東京大学生産技術研究所の見学から ―
学生のレポートを取り上げながら、さらに深くジェンダーと科学技術知(テクノサイエンス)を考察する、というものでしたので、この半年で一体どのように授業が進み、学生が変化していったかを実感できる、凝縮された授業でした。授業の最後に聴講の感想を求められ、学生が祖母へ、生理や生理用品についてインタビューしたものが印象深かったので、私の経験から、生理用布ナプキンや「月経血コントロール」についてお話しをしました。生理に関する事項はとかくタブーが多く、親子ですらあまりそういった事項を話す機会はありません。しかし、テクノロジーと生理用製品の展開過程の考察に、なぜ「ジェンダー」という物差しが必要になるのか、ということを授業で経験豊かな先生と議論できるというのは、女子大ならではのものであると感銘を受けました。かつジェンダーとは何か、あるいは「性差」は、誰が作り続けているのか。そんなことを考えるきっかけになる授業でした。
|
|
取材(文):教育企画チーム 野口香織 |
|