ジェンダー 22 文化メディアとジェンダー(演習):菅 聡子 [文教育部 言語文化学科 日本文学] |
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LA科目を担当して |
ジェンダーという言葉を、大学に入って初めて聞いたという学生が多いこともあって、最初にジェンダーの問題提起について話をしました。しかし、初めてにもかかわらず、素晴らしい発表が多くて驚いています。
それから、5人のグループを作り、キャリアカフェ(附属図書館)でグループディスカッションを行い、それぞれテーマを設定してもらいました。テーマはサブカルチャーも含めて選んでもらっています。
私は、演習では自由な雰囲気で進めていきたいんです。学生と教員という階級差をなくしたい。同時に、とりあげる対象についても、自由に選んでもらいたい。それを示すために、最初に私の方からいろいろな例を示して、みんなの参考にしてもらいました。最初が肝心ですからね(笑)
発表は、回を重ねるごとにグレードアップしています。前回の発表を参考に、自分たちの発表に反映させているんです。グループで集まっていろいろ試行錯誤しているようで、その過程が学生にとってはいいみたいですね。 |
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学生の皆さんへ |
メディアリテラシーを身につけるためのジェンダー的視点をぜひ持ってもらいたいですね。
ジェンダー的視点はメディアリテラシーを身につけるうえで、とても大切なモノです。自分が受け取ったものには、普段何気なく見ていると見逃してしまう、別のものが存在する、ということを考えられるようになるためにも、是非身につけてください。 |
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授業(潜入ルポ?!) |
一つのグループは5人程度で編成され、一回の授業で1グループの発表・議論をする形で行われます。
この日は唯一の理系学生を含むグループの発表でした。5人それぞれがテーマに基づき、異なる作品をジェンダー的視点で分析した結果を、パワーポイントを使用して発表していきます。個々の育った環境で違いの出やすいジェンダー的な観点があり、なかなか見ごたえがあります。
このグループの特筆すべきは、最後に全員で考えた「ジェンダーフリーのシンデレラストーリー」なるものを発表したことでしょう。大いに笑わせていただきました、が、深く考えさせられました。
自発的に疑問を持ったことを調べ、考え、発表する。そして、さらに踏み込む。そんな自由な雰囲気に包まれた、楽しい授業でした。 |
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取材(文・写真):教育企画チーム 野口香織 |