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ジェンダー 9 生殖テクノロジーとジェンダー |
クラス
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全学科 |
履修年次 |
1 〜 4年 |
授業形態 |
講義 |
単位数 |
2.0 |
学期 |
後期 |
曜日 |
月曜 |
時限 |
3.0〜4.0 |
教室 |
共通講義棟1号館
204室 |
H偶数年度開講 |
※H23年度開講、H24,25年度なし
H26年度開講、 以降H偶数年度開講 |
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ジェンダー 9 生殖テクノロジーとジェンダー:
柘植 あづみ [生活科学部 非常勤講師] |
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LA科目を担当して |
以前は大学院生向けの授業をやっていたのですが、今回はコア科目ということで、一つ一つの事例を丁寧に扱っています。学生はみなさん熱心に聞いてくれていますね。
皆さん一般的な知識はあるので、それがジェンダーにつながっていくということを理解していただけるよう、調査・事例などをわかりやすく説明し、もっと深い次元の問題へ導いていきたいと考えております。 |
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学生の皆さんへ |
生殖テクノロジーのジェンダーバイアスは見えやすいと思われがちですが、問題が根深く、解決が難しいのです。
このようなジェンダーの問題は、危機を乗り越えるために技術によって解決できるのはほんの一部分にすぎません。特に、妊娠・出産に絡むジェンダーには根本的な問題があります。メディアに露出される、あるいはメディアで流出している情報に流されない確かな知識を獲得し、得た情報を揺さぶり、しっかりと自身で考える力が必要です。つまり、どのような情報をどのように解釈するのか、決めるのは自分自身であるということなのです。繰り返しになりますが、それには確かな知識と自分自身のポリシーが必要なのです。しかし、そうしてその問題が解決されたとしても別の問題が残ります。
それを解決するのは誰なのか。そのための自分自身のポリシーをしっかりと持っていく土台(確かな知識と考える力)を作ってほしいと考えております。 |
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コメント:柘植あづみ客員教授 |
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授業(潜入ルポ?!) |
この日は、「出生前診断」に関する授業。
最初に妊娠・出産をテーマにした映画の紹介があり、本題の「出生前診断」について。授業は先生が研究されている際のインタビューや事例、例えばアンケートの手法、結果、分析結果…そこから導き出された結論、インタビューに答えた方のバックグランドまで、一つ一つ解説するといった形で進行していきます。
一応大人ですので、妊娠・出産に関する知識は人並、と思っておりました。しかし、甘かった。今の生殖事情はこんなことになっているのか…知人の話などを思い返しながら、神妙な心持で拝聴させていただきました。
今はありとあらゆるメディアが情報を発信(垂れ流)し続けています。しかし、そこに載らない事実。誇張された事実。隠匿される事実。知らぬ間に先導され、ジェンダーの加害者になっている社会。そういった事実を目の当たりにし、改めて自分自身を振り返り、しっかりとした土台を鍛え直さなければと思い知らされた授業でした。
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取材(文):教育企画チーム 野口香織 |
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